安全な水を享受できるインフラが整った国は、世界に数えるほどしかありません。汚染水を99.9%浄化するモリンガは、水で悩む国の希望の光となる可能性を秘めています。

水道水が飲める国は世界で15ヶ国

世界では水が原因の病気により15秒に1人のペースで子供が亡くなっていることをご存知でしょうか。

私たちにとって安全な飲料水があることは当たり前ですが、「水道水」が飲める国は日本を含め、世界で15ヶ国しかないと言われています。

多くの発展途上国において、安全な水が確保できないというのはもはや当たり前のことで、人々は今も水を得るため日々奮闘しています。
さらに地震や火災、洪水、台風、地滑りのような自然災害があると、水質がさらに悪化してしまいます。そのような緊急事態下で、安全な水を確保するための方法の一つとして、モリンガを用いた方法があります。

汚染水を99.9%浄化するモリンガ

そもそもモリンガについて、スーパーフードということを知っている人は多いかもしれませんが、水の浄化作用もあることを知っていましたか?

粉砕し粉末状になったモリンガの種は、汚染水を99.9%浄化する作用があります。
モリンガの種の粉末は水の中で浮遊する粒子を凝固させる作用として、そして抗菌薬としても機能します。モリンガが育ちやすい熱帯地域においては、この過程は高い技術が必要ないのに加え、比較的迅速かつ効率的です。

世界中に安全な水を

「安全な水を提供し、衛生設備を作る支援をすることは、一時的な流行ではありません。それらは私たちの世代が果たすべき責務です」とイギリスの元首相ゴードン・ブラウン氏は言います。

世界の水の1%以下(または地球上のおよそ0.007%の水とも言えます)が現在人間が手軽に利用できる水の量です。

太平洋開発学研究所による推定では、飲料用、入浴用、料理用、下水用としての最低限の使用量を考えただけでも、一人あたり一日平均給水量は20リットルから40リットルだということです。

スラムでは5〜10倍の価格で水を取引

人間は食べるものがなくても1週間は生き延びることができますが、水なしでは数日しか生きることができません。
しかしながら地球上の6人に1人は安全な水を得ることができていないのが現実です。
そしてスラムで生活している人は、同じ都市に住んでいる裕福な人々に比べて1リットルあたり5倍から10倍ほどの料金を水に支払っています。

「水が生活に欠かせないことは皆否定できないはずです」とジャーナリストであるジュアン・L・メルカード氏は述べ、さらに次のように主張します。

「貯水タンクが枯渇してしまったら、病気になる人や死亡率が急増し、それらが経済悪化や政治的不安定の先駆けとなります。水を求める暴動は酷くなりやすい傾向にあります」

世界に健康を届けると共に、安全な水も届けることが出来る可能性を秘めた奇跡の木 モリンガ。

私たちはこの植物を世界で広めるため、今後も努力を続けていきます。