インドの小さな農家たちがモリンガ栽培で富を得ています。今回は健康のみならず経済にも貢献するモリンガの魅力について、考察します。

小規模農家の成功とモリンガ

耐乾性のあるモリンガ栽培で、インドの小規模農家が富を得ています。

マハラシュトラのソラプールのような渇水が起こりやすい地域では、モリンガは栽培するのに理想的な作物です。
モリンガを栽培し、その鞘を売って1エーカー(約1,200坪)あたり40万ルピーの利益を挙げる農家もいます。これは円に換算すると約63万円です。

マハラシュトラはインドの中でも面積が大きく、裕福で、発展している州ではありますが、1人当たり国民所得は、約17万円です。この事実はモリンガ栽培に興味を持っている農家にとって素晴らしいチャンスであり、実際に栽培を始めた農家の多くは投資コストが低く、必要な水の量も少ないにも関わらず、高い生産力があることに満足していると言います。

あるモリンガ栽培農家の1日

マハラシュトラのソラプールにある4エーカーの農場には、午前8時の時点ですでに訪問者があふれています。

この農場を所有している30歳の農家は、農業を始めるために高校を中退しましたが、今や富農として知られています。

訪問者の多くは農場から遠く離れたところから来ており、彼はその訪問者達に農場を見せ、モリンガ栽培でどのように生計を立てているのかを説明します。2階建ての豪華な彼の家には、農家の彫刻もあり、彼の成功を証明しています。

彼は、2011年に2エーカーの土地でモリンガ栽培を始め、今は4エーカーの土地を保有しています。それぞれの土地で40万ルピーの稼ぎを得ています。

このようにスーパーフードとして知られるモリンガは、インドの小農家の経済も助ける素晴らしい植物です。

今後モリンガがもっと世界に広まることで、インドの小規模農家のさらなる発展も期待できるのではないでしょうか。