モリンガパウダーの効果とは？モリンガパウダーを使った初心者にもおすすめのレシピをご紹介

インド発祥のワサビ科の樹木「モリンガ」は、「奇跡の木」や「生命の木」などと称され、ここ数年で一気に知られるようになった話題のスーパーフードです。モリンガはインドやアフリカなどの熱帯地域に自生しており、それらの地域ではモリンガが現代で話題になる数千年も前からメディカルハーブとして重宝されてきました。

モリンガには豊富な栄養素が含まれており、近年の研究では、さまざまな効能・効果が実証実験によって証明されてきています。

昨今のスーパーフードブームで、モリンガはサプリメントや健康食品の原料としても多く活用され始めています。国内で流通しているモリンガのほとんどは、モリンガの葉を加工してパウダー状にしたものです。モリンガパウダーをどのように活用したら良いか、簡単に取り入れられる方法はないかなどと考えている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、モリンガの効果について触れながら、モリンガパウダーを使った初心者でも簡単なレシピをご紹介します。

モリンガの葉にはなんと90種類以上の栄養素が含まれています。抗酸化物質が46種類、抗炎症物質が36種類、アミノ酸が19種類が含まれており、さらに内容量も豊富な点がモリンガの特徴です。そんな幅広い栄養素をカバーしていることから「地球上でもっとも栄養価が高い植物」といわれています。

モリンガの主な栄養素は、以下の6つです。

必須アミノ酸類
ミネラル（カルシウム・マグネシウム・鉄など）
ビタミン類（ビタミンA・B1・B2・Cなど）
ポリフェノール
タンパク質
食物繊維

体内で作り出せない必須アミノ酸を唯一すべて含んでいる植物として知られ、さらに現代の日本人に不足しがちなミネラルなどの栄養素もバランス良く含まれています。

モリンガは一つの素材で豊富な栄養を摂取できることから、2007年には国連の世界食糧計画（WFP）に採用され、貧困地域の栄養失調対策に有効な食品として指定されました。

モリンガには主に以下のような効果が期待できるといわれています。

デトックス効果
肌を整えるサポート効果
腸を整えるサポート

現在も多くの研究が進められているため、今後も多くの効果が証明されていく期待値の高いスーパーフードといえます。

国内で販売されているモリンガは、栄養価がもっとも高い葉の部分を加工してパウダー状にしたものがほとんどです。モリンガパウダーはお茶にしたり、日々の料理にプラスしたりなど使い方は多岐にわたります。

モリンガパウダーの香りや味が苦手な人は、ほかの食材と混ぜてアレンジしましょう。初心者でも取り入れやすいモリンガパウダーを使ったレシピを5つご紹介します。

「飲む点滴」といわれている甘酒は、ダイエット効果や美肌効果、腸内環境の改善などが期待できるとされています。その甘酒に、モリンガパウダーを加えるだけでモリンガ入り甘酒が作れます。体調がすぐれないときにぴったりのメニューです。

【材料（2人前）】

甘酒：320ml
モリンガパウダー：小さじ1

【作り方】

甘酒を温め、モリンガを加えてよく混ぜる。

市販のヨーグルトにモリンガパウダーを加えるだけです。牛乳や水などを加えて飲むヨーグルトにアレンジする方法もおすすめです。

【材料（2人前）】

ヨーグルト：300g
モリンガパウダー：小さじ1
メープルシロップ：大さじ1
お好みで：フルーツやナッツなど

【作り方】

ヨーグルトにモリンガパウダーを混ぜ、お好みでフルーツやナッツなどをトッピングする。

モリンガパウダーを使ったレシピのなかでも、もっとも手軽な方法がスムージーにすることです。モリンガと必要な素材をそろえてミキサーにかけるだけなので、手間がかかりません。季節やその日の気分に合わせて野菜やフルーツを変えて楽しめます。

【材料（2人前）】

豆乳または牛乳：150cc
お好みのフルーツや野菜
モリンガパウダー：小さじ1と2分の1

【作り方】

使用する食材に応じて皮を剥いたり切ったりなどして、すべての材料を容器に入れてミキサーにかけます。甘みが足りない場合は、はちみつを足して調整してみてください。

なお、モリンガパウダーは特有の苦味があるため、スムージーにしても苦味が気になっておいしく飲めないという人も少なくありません。

健康食品を取り扱っているマイナチュラには、モリンガをベースにした粉末タイプの青汁「フルーツモリンガ」という健康補助食品があります。フルーツモリンガはモリンガの豊富な栄養素に加えて、美容効果やダイエット効果が期待できる成分も贅沢に含まれています。さらに飲みやすさにもこだわっており、フルーティーなりんご風味に仕上げ、スムージーにも合うように工夫されている点も魅力です。

また「モリママの赤い青汁」という小さな子ども向けの商品も展開されています。フルーツモリンガと同様に子どもでもおいしく飲めるように作られているため、野菜嫌いな子どもにもおすすめです。

モリンガパウダーの味が苦手な人は、飲みやすいマイナチュラの製品に置き換えてみることも一つの方法です。

スイーツが食べたくなったら、パンケーキにモリンガパウダーをプラスするとおいしく栄養を取り入れられます。モリンガの薄緑色が映えるパンケーキです。

【材料（3人前）】

ホットケーキミックス：150g
モリンガパウダー：小さじ1
卵：1個
牛乳：100cc

【作り方】

1.ホットケーキミックスとモリンガパウダーを一緒にふるう
2.ボウルに卵と牛乳を入れてよく混ぜ合わせる
3.2のボウルに1を入れ、ダマがなくなるまで混ぜ合わせる
4.フライパンに油またはバターをひき、弱火でフライパンを温めて生地を流し込む
5.生地に焼き色がつき、表面がプツプツと気泡が出てきたら裏返す
6.両面が焼けたらお皿に盛り付けて、お好みでシロップなどをかけて完成

モリンガパウダーをドレッシングとして活用する方法もあります。サラダに振りかければ、野菜の栄養にモリンガの栄養もプラスされてより多くの栄養を摂取することが可能です。

混ぜるだけで簡単にできあがる和風ドレッシングと、イタリアンドレッシングの2つのレシピをご紹介します。トマトサラダやグリーンサラダ、オニオンスライスなど、どんなサラダにも合います。

【和風ドレッシング】

モリンガパウダー：小さじ1
ごま油：大さじ2
お酢：大さじ1
しょうゆ：大さじ2
みりん：小さじ1
砂糖：小さじ2

【イタリアンドレッシング】

モリンガパウダー：小さじ1
オリーブオイル：大さじ2
お酢：大さじ2
塩：ひとつまみ
コショウ：少々

「奇跡の木」や「薬箱の木」という俗称を持つモリンガは、バランスの取れた栄養素とその内容量の多さが優れている点で注目を集めているスーパーフードです。

現代の多忙な日本人は手軽な食事を好む傾向にありますが、手軽さゆえに必要な栄養素を補えていないケースも少なくありません。栄養が足りていないと健康面だけでなく、肌荒れやシミなどの美容面にも悪い影響をもたらします。

十分な栄養を摂るにはバランスの良い食事を心がける必要がありますが、仕事や育児の都合でなかなか実現できないという人は、モリンガパウダーを取り入れてみましょう。いつもの食事に加えるだけで、豊富な栄養素を摂取できます。またモリンガパウダーの香りや味が苦手な人は、飲みやすくした商品も数多く販売されているので、上手に活用してみましょう。