スーパーフードと呼ばれる植物モリンガ。木のほとんどの部位が使え、その効果も様々なことから、「ミラクルツリー(奇跡の木)」や「マルチパーパスツリー(万能の木)」といった名称で呼ばれることもあります。この記事ではモリンガとは何かをご紹介した後、モリンガのメリット・デメリットについても触れていきたいと思います。
モリンガとは?
モリンガの学名は、モリンガ・オレイフェラ(Moringa oleifera)です。
わさびとは直接関係ないのですがワサビノキという別名があり、根や茎などに辛みがあります。
もともとは北インド原産のモリンガ。
アフリカや中南米、東南アジアなど、熱帯地域や亜熱帯地域に分布しています。
日本でも沖縄県、鹿児島県、熊本県など、暖かい地域で栽培されています。
降水量が少ない場所や暑い場所でも育つ生命力の強さと、成長スピードの早さが特徴です。
木のほとんどの部位が使え、その効果も様々なことから、「ミラクルツリー(奇跡の木)」や「マルチパーパスツリー(万能の木)」といった名称で呼ばれることもあります。
モリンガのメリットとは?
スーパーフードの1つとしても知られるモリンガ。
体にはもちろん、体以外へのメリットもいっぱいです。
モリンガ1つだけで栄養素がたっぷり摂れる
モリンガには、40種類以上の抗酸化物質、19種類のアミノ酸など、通常の食品ならば数種類しか含まれていない栄養素が90種類以上含まれています。
例えば、スムージーなどで必要な栄養を摂ろうと思うと、ある程度の分量の野菜や果物を用意する必要があります。
ですが、モリンガならば、1日にパウダーを小さじ1~2杯分摂ることで、1日に必要な栄養素のかなりの部分をまかなうことができます。
野菜嫌いな方も、1日にパウダー小さじ1~2杯ならば、飲み物に混ぜたり、ヨーグルトに混ぜたりして、無理なく摂取できるのではないでしょうか。
最近は自己流ダイエットや偏った食事の影響などで、新型栄養失調の方も増えているのだとか。
特に、タンパク質やカルシウム、マグネシウムなどの不足が懸念されています。
モリンガには、
牛乳の約12倍のタンパク質
牛乳の約20倍のカルシウム
ほうれん草の約5倍のマグネシウム
が含まれています。
無理なく必要な栄養素をバランス良く摂れるのは、モリンガのメリットです。
体内では作ることができない栄養素が摂れる
亜鉛やビタミンのほとんど、「必須アミノ酸」と呼ばれる9種類のアミノ酸などは、体の中で自動的に作り出すことはできない栄養素です。
モリンガには、
亜鉛がホタテと同じくらい
ビタミンEがアーモンドの約2倍
ビタミンB1はにんにくの約2倍
ビタミンB2は納豆の約3倍
ビタミンB6はカツオの約3倍
含まれています。
モリンガを摂ることで、体内に必要な栄養素の多くをまとめて摂取できますよ。
水質汚染を改善
モリンガの種の抽出液には、水を浄化させる効果があります。
そのため、ナイル川の水を飲み水や生活用水として使う時に利用されていたそうです。
また、大腸菌などを除去する効果も認められています。
環境問題に役立つ
モリンガの木は、1本で年間約117kgの二酸化炭素を吸収できることから、地球温暖化対策に有効なことが証明されています。
食糧問題を防ぐ
アフリカの一部の国では、栄養失調を防ぐため、モリンガの葉を摂取しているそうです。
モリンガにもデメリットってあるの?
これまで、様々なモリンガのメリットをご紹介してきました。
体の健康やSDGsに有効なモリンガは、良いことずくめに見えます。
ですが、モリンガにも一部デメリットがあります。
事前に知ることで、問題を防ぐことができるはずです。
青々とした草のような味
モリンガパウダーは、あまり癖がありませんが、抹茶やヨモギのような味がすることもあるそうです。
ふだん、青汁や野菜を摂らない方は、苦手意識を持つかもしれません。
その場合、ドリンクに混ぜるのではなく、調味料代わりに料理に加えてみてはいかがでしょうか。
モリンガは油との相性が良いので、チャーハンや焼きそばなど、炒める料理にもオススメです。
青汁初心者の方は、ピンク色のキュートな見た目とフルーティーな味が特徴の「モリママの赤い青汁」から、モリンガデビューしてみてはいかがですか。
まとめ
これまでモリンガのメリットやデメリットについてご紹介してきました。
まずは取り入れやすいモリンガパウダーから試すことでデメリットもカバーできそうです。
体に良いものを摂りたいとお考えの方は、ぜひ1度試してみてください。
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